心
「お袋」と韻を踏む語——器と、もうひとつの偶然
「心週」4日目は「お袋」です。前日は「お守り」でした。
「お袋」の韻の仲間
完全韻を踏む語は20語。中でも器の名が4語並びます。
- 骨壷(こつつぼ)——火葬後の遺骨を納める壷
- 小袋(こぶくろ)——小さな袋
- 子袋(こぶくろ)——子宮を指す俗称
- 戸袋(とぶくろ)——雨戸を収納する箱状の部分
実はもう一つ、同じ数だけ並ぶ語群があります。同父母・小姑・小舅・養父母——親族を指す語が4語。「お袋」自体が母を指す語であることを思うと、こちらも見逃せない偶然です。
同じ読み、違う字
面白いのは小袋と子袋です。どちらも「こぶくろ」と読み、音としては完全に同じですが、指すものはまったく別(前者は容器、後者は子宮)。字を見なければ区別がつかない、韻という視点ならではの発見です。
なぜ「袋」がつく語はもっと来ないのか
「袋」がつく語は日本語にたくさんあります。ですが「お袋」と完全韻を踏むのは小袋・子袋・戸袋の3語だけです。理由は単純で、完全韻は全モーラの母音まで一致が条件だからです。「お袋(おふくろ)」は母音がo-u-u-o。たとえば胃袋・手袋は先頭の母音が1つ違うだけでこの条件から外れ、一段緩い末尾3拍韻の仲間に回ります。
Raimzで「お袋」を調べると、韻を踏む語のリストと発音がすぐ見られます。