「雷」と韻を踏む語——隣にいるのに、画面には映らない
「光週」2日目は「雷」です。前日は「光」でした。
隣にいるのに、画面には映らない
Raimzで「雷」を引くと、読みの候補が3つ出ます。カミナリ、イカズチ、そしてライ。最初に表示されるのはカミナリで、この記事で扱うのもカミナリです。
カミナリの母音列は「a・i・a・i」。末尾3拍(ミ・ナ・リ)の「i・a・i」は、「光(ヒカリ)」の母音列そのものです。光をまるごと語尾に抱えた語、と言ってもいいかもしれません。
実際、雷は光の「末尾3モーラ韻」にあたり、光もまた雷の末尾3モーラ韻にあたります。完全韻(全モーラの母音が一致)にならないのは、カミナリが4拍、ヒカリが3拍と、拍の数が違うためです。
ところが「光」のページを開いてもカミナリは出てきませんし、カミナリのページにも光は出てきません。末尾3モーラ韻の仲間はどちらの語でも3,000語を超え、画面には上限の120語までしか表示されないからです。音の上では隣どうしなのに、画面の上では出会わない——そんな関係です。
カミナリの完全韻——日常語ばかりの仲間
カミナリ自身の完全韻を見ると、意外な顔ぶれです。画面に並ぶ語に、稲妻や電を連想させるものはひとつもありません。並ぶのは外来・海外・再会・大会・滞在・栽培・財界・間違い・幸いといった、雷とは縁もゆかりもない日常語ばかり。「雷」の字を含む語は、画面に出ない範囲まで広げてようやく界雷(カイライ)が一つ見つかるだけです。
音読みの2字熟語が目立つのも「光」の記事で見た傾向と同じです。界隈・開会・開催・対外・大隊・敗退・媒介・売買——語末が「〜アイ」と響く漢語が、雷とは無関係な語をまとめて連れてきます。
もう一つの雷、ライ
読みの候補にあった「ライ」は、実は「闇(ヤミ)」と同じ完全韻のグループに入っています。候補からライを選ぶと、完全韻の欄に闇が並びます。同じ字でも、読みが変われば韻の相手はまったく別の集合になります。
Raimzで「雷」を調べると、韻を踏む語のリストと発音がすぐ見られます。